叱るときは「人格」を否定しない。褒めるときは?
良い叱り方
介護や医療の仕事では、不注意によるちょっとしたミスが、生命に関わることがある。
大きな事故になる前に、部下に対し、叱ったほうがいいこともある。
ただ「叱る」っていうのは実に難しい。
多くの人は、叱られたくないし、
できれば叱りたくもないだろうから。
良い叱り方
叱るときには、そのコトに対して叱るのであって、そのヒトを否定するような叱りかたは、しない方がいい。
◯お年寄りに対して、命令口調になっているから、気をつけなさい。
×言葉づかいがなってない。君は介護士として失格だ!
叱るときの基本「人格を否定しない」
叱る対象は、相手の「行為」であり、「その人自身」ではない。
「だから君は〜なんだ!」
と、レッテルを貼ったり、
「君はこんなこともできないのか!」
と、まるで他のこともできないかのように叱ると、相手はただ自信を喪失するだけで、意欲もなくなり、叱った人との信頼関係も崩れてしまうことがある。
その他の注意点
叱るときは、個別に叱り、人前で恥をかかせるような叱り方はしない方がいい。
叱る目的を「自分に恥をかかせようとした」と誤解するおそれがあるから。
「叱りかた」については、色々な本や研修でも盛んに同様のことが語られている。また、「叱りかた」は子育ての分野でも人気のテーマだ。
良い褒め方
では、褒めるときはどうしたらいい?
一般的に言われてる「いい褒めかた」
結果を褒めるのではなく、過程を褒めよ
△期限より早く資料を完成させて、すごいね。
◯早く資料を完成させるために、頑張っていたね。
うん。
たしかに、「早かった」ことを褒められるより、「頑張った」ことを褒められる方がいい気がする。
もっと良い褒めかたを、この本を読んで、目から鱗が落ちたので紹介するね。
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それは、
「行い」よりも「人柄」を褒める
一番良くない叱り方
「行い」を叱っても、「人柄」は叱らない
の真逆が
一番いい褒め方
◎君はいつでも、期日に余裕を持って、仕事を仕上げようと心がけているんだね。君は約束をきちんと守ってくれる優秀な社員だから、助かるよ。
こんな風に上司に褒められたら、他の仕事も早く仕上げたくなっちゃうでしょ。
叱るのも褒めるのも、背景にあるのは、期待。
何を期待しているのか、どうあってほしいのかを伝えると、相手はその期待に近づこうとしてくれる。
今度褒める時は、「人柄」を褒めてみようと思う。
朝日 南